「東京教師道場」は、東京都教育委員会が2006年より開催している授業力向上のための研修です。授業研究をとおして、2年間継続的に指導・助言を受け、教科等の専門性を一層高めるとともに、他の教員の指導的役割を担うことができる資質・能力を磨くことを目的としています。(6月17日の本ブログより)
小中高の部員、総勢30名ほどが参観しました。教室には入りきりませんので、広い視聴覚ホールが今日の授業会場です。
向田邦子さんが書いた『字のない葉書』と『ごはん』という2つの随筆を読み、父親の人物像について理解を深めることがねらいです。
自分の考えを書き、4人班で共有し、いい意見をさらに全体で共有するという流れで授業は進みます。積極的に発言があったのは、普段の授業から意見を言い合える空気が教室にある証拠でしょう。
2つの随筆を「併せ読む」ことで、片方を読むだけではとらえられない父親の姿、例えば『字のない葉書』だけでは、家長としての責任感が読み取れないなど、知的好奇心も揺さぶられる授業でした。
「道場」ですので、この後に開かれる協議会では忌憚のない意見や質問が出されます。部員が切磋琢磨しながら、授業の腕を上げていきます。