「がん教育」の意義は、「がんについて正しく理解し、がん患者や家族などがんと向き合う人々に対する共感的な理解を深めることを通して、自他の健康と命の大切さについて学び、共に生きる社会づくりに寄与する資質・能力の育成を図ること」です。(「文部科学省におけるがん教育の取組について」より)
がんについては、2年生以上の保健の授業の中で扱ってきましたが、それに加えて1年生を対象に講演会を実施しました。三中では初めての取組です。
講師は、乳がんコンシェルジェ メンタル・スパ代表の大友 明子(めいこ)さん。ご自身も乳がんを患い、手術、抗がん剤治療等をされてきた方です。
今日のねらいと、お話の内容。
事前に1年生に取ったアンケート結果。東京都では、がん検診の受診率50%を目指しているが、実際には20%に過ぎないとのこと。
がん患者への接し方について考えます。例えば、がんを患ったおばあちゃんが訪ねてきたとき、どのようにふるまうべきでしょうか。近くの人と話し合いました。
サポート役として来られた大学生の方。小学校6年生の時に、お父様ががんにかかり、その時の体験を話してくださいました。
大友さんは、中学校では卒業前の3年生を対象に話をすることが多いそうで、1年生に対しては初めてだということです。でも、語り口が柔らかく、内容がすんなりと頭に入ってきましたし、生徒に考えさせ、問答する時間も適宜取り入れながら進められましたので、「がんを正しく怖がる」というねらいは十分に達成できたのではないかと思います。