中間考査が終わった後、1年生は体育館に集まり、「つばさ教室」の先生方のお話を聞きました。
「つばさ教室」とは、通常の学級での学習におおむね参加でき、一部特別な指導を必要とする生徒を対象に、「自立活動」の指導を行う場所です。その生徒の状態に応じた特別な指導を行い、学習上または生活上の課題を克服することで、学校生活が円滑に送れるようになることを目標としています。
(「つばさ教室 要覧」より)
今日は、「見えない『困難』」をテーマに、学習や日常の生活で「困り感」をもっている人は、どのように音が聞こえ、どのように文章が見えているのかなど、具体的な例を示しながら、わかりやすく説明してくださいました。
映画俳優のトム・クルーズさんも、書かれた文章を読むことが困難で、台本などは録音したものを聴いて覚えていくそうです。
教室で実際におこなっているコミュニケーションスキルを身に付けるためのトレーニングも実演してくださいました。例えば、バスケットボールという球技を、カタカナ語を使わずに他の人に説明するというゲームです。 テストが終わった直後にもかかわらず、1年生は集中して聴き入っていました。身近な話なので、自分たちの問題として、思いやったり、支えたりしていかなければならないと実感できたからなのでしょう。
今日の話を聴いて、見えないものを想像するという力は、ほんとうに大切なものなのだなとあらためて思いました。
『星の王子さま』(サン=テグジュペリ)の中の有名な言葉「かんじんなことは、目に見えない」を思い出しました。